コラム

コラム 詳細

2018年02月16日 (金)コラム

労働基準監督署・労働基準監督官とは

こんにちは。HRプラス社会保険労務士法人の九内です。

労基、監督官等よく耳にすると思いますが実際に何をしているのでしょうか。今回は、労働基準監督署についてお伝え致します。

■労働基準監督署とは

労働基準行政の第一線機関として、労働基準法をはじめ所管する法律に基づき、労働条件の確保・改善の指導、安全衛生の指導、労災保険の給付等の業務を一体的に行っています。

(代表的な組織例)

●方面

・労働条件等の監督指導、災害調査、司法警察事務、

・労働基準法等に係る許可・認定の調査

・就業規則、時間外・休日労働に関する協定等の各種届出・報告の受理

●安全衛生課

・労働災害防止、労働者の健康確保

・災害調査、特定機会等の検査、計画届の審査・調査

・労働者死傷病報告、定期健康診断結果報告書等の各種届出・報告の受理

●労災課

・労働災害に係る保険給付、労働保険の成立、労働保険料算定基礎調査等

●業務課

・庶務、統計調査等

さらに労働問題に関するあらゆる分野の相談に対応することを目的に、総合労働相談コーナーが設置されています。

 

■労働基準監督官とは

①申告、相談の受付

法定労働条件に関する相談や勤務先が労働基準法などに違反している事実について行政指導を求める申告等を受け付けています。

②監督指導

定期的に又は働く人からの申告等を契機として、労働基準法等の法律に基づいて事業に立ち入り機械や設備、帳簿等を検査して関係労働者の労働条件の確認を行います。

法違反が認められた場合には、事業主等へ是正を指導します。危険性の高い機械・設備等についてはその場で使用停止命令を命じる行政処分を行います。

③司法警察事務

度重なる指導にも関わらず違反の是正が行われない場合等重大悪質な事案については、刑事事件として任意調査や捜索・差押え、逮捕等の強制調査を行い、検察庁へ送検します。

 

■調査の種類

①通信調査

不定期に労働基準監督署から郵送で質問表が届きます。いくつかの質問事項に答えていくと自社に法令違反があるかどうかわかる自主点検表です。法令違反があった場合、いつまでに是正すると回答します。また休業がある災害が発生した事業場で、労働基準監督署に休業補償給付請求書を提出しているのに死傷病報告を提出していない事業場も通信調査の対象となります。虚偽の記載は悪質な事業場とみなされる可能性があるので実態を明らかにして是正への道筋を立てる方が良いでしょう。

②呼出調査

労働基準監督署から来署依頼が届きます。賃金台帳や出勤簿、健康診断個人票など求められた書類をもって労働基準監督署へ行くことになります。放置することも可能ですが、突然立入調査となる可能性があります。きちんと対応するほうが良いでしょう。事務員に行かせることは可能ですがその方がうかつな返答をしないよう責任ある方を行かせた方が良いでしょう。

③立入調査

死亡災害、重症災害、重大災害の場合にただちに立入調査を受けることになります。その他死傷病報告等申請書類に不自然な点がある場合、に後日立入調査を受けることになります。実況見分は任意調査なので会社の同意が必要です。同意がなければ行うことができません。しかし死亡災害等の重大な結果が発生している事業場の場合、会社が拒絶すれば、裁判所の令状を取り強制調査の形で実況見分を行うこととなります。証拠隠滅や容疑者に逃亡のおそれがあると認定されると責任者等が逮捕されることもあります。

 

■終わりに

近年では、長時間労働の抑制や過重労働による健康障害防止に係る監督指導を強化しています。特に時間外・休日労働が1ヵ月80時間を超えると考えられる事業場や過重労働による過労死等に係る労災請求が行われた事業場等に対して、監督指導を徹底しています。

万一、労働基準監督署の調査が入った場合、放置や虚偽を重ねるよりも改善する良いきっかけと捉えるのが肝要でしょう。

ページトップへ戻る