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2018年03月19日 (月)コラム

同一労働同一賃金 ~賞与、福利厚生等~

こんにちは、HRプラス社会保険労務士法人の星野陽子です。

シリーズでご案内してきた「同一労働同一賃金」。
今回は、賞与や福利厚生、その他の事項について確認していきましょう。

 

■福利厚生施設(食堂、休憩室、更衣室)

無期雇用フルタイム労働者と同じ事業所で働く有期雇用労働者やパートタイム労働者に対しては、同じく利用の機会を与えなくてはなりません。


■転勤者用社宅

非正規雇用労働者に転勤させることはあまりないかもしれませんが、無期雇用フルタイム労働者と有期雇用労働者またはパートタイム労働者が同一の支給要件(転勤の有無、扶養家族の有無、住宅の賃貸、収入の額など)を満たす場合には、同一の利用を認めなくてはなりません。


■病気休職、健康診断に伴う勤務免除・有給補償

有期雇用労働者またはパートタイム労働者にも、無期雇用フルタイム労働者と同一の付与をしなければなりません。
ただし、例えば、週2日勤務のパートタイム労働者に対しての慶弔休暇の付与は、基本的には勤務日の振替による対応として、振替が困難な場合のみ慶弔休暇を付与するといった運用でも差し支えありません。


■病気休職

無期雇用のパートタイム労働者については、無期雇用フルタイム労働者と同一の付与をしなければなりません。また、有期雇用労働者に対しても、労働契約の残存期間を踏まえて付与しなければなりません。


■教育訓練   
現在の職務に必要な技能・知識を習得するために実施しようとする場合

無期雇用フルタイム労働者と同一の職務内容である有期雇用労働者やパートタイム労働者については、同じく実施しなければなりません。
しかし、職務の内容や責任に一定の違いがある場合においては、その相違に応じた実施が求められます。


■賞与
  会社の業績等への貢献に応じて支給しようとする場合

無期雇用フルタイム労働者と同じく貢献した有期雇用労働者やパートタイム労働者には、貢献に応じた部分について、同一の支給をしなければなりません。貢献に一定の違いがある場合には、その相違に応じた支給をしなければなりません。
例えば、無期雇用フルタイム労働者については、生産効率や品質の目標値に対する責任を負っていて、目標が達成できなかった場合には処遇上のペナルティが課されることになっており、一方、有期雇用労働者についてはそのような責任を負っておらず、生産効率が低かったり、品質の目標値が未達であったとしてもペナルティを課されないような場合において、ペナルティの見合いの範囲内で有期雇用労働者に対して賞与を支給しないというような場合は問題ありません。

 

■おわりに

いかがでしたか。
現在、正社員と非正規社員の待遇格差を巡っては、最高裁判所にて長沢運輸事件とハマキョウレックス事件が争われています。
どのようなケースが労働契約法で禁じてられている不合理な格差にあたるのか、判断されることになり、この判決は同一労働同一賃金の議論に影響を与えることになるでしょう。
判決が待たれるところですね。

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