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2018年06月12日 (火)コラム

雇用保険って何? ~離職票編~

こんにちは、HRプラス社会保険労務士法人の小髙美希です。
今回は「雇用保険ってそもそもなに?」シリーズ、離職票の見方をご説明したいと思います。

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~前回のおさらい~ 詳しくは前々回のコラムをご参照ください!

・「特定受給資格者」、「特定理由離職者」って?
「特定受給資格者」とは、倒産・解雇等の理由により、再就職の準備をする時間的余裕がなく離職を余儀なくされた者を指し、「特定理由離職者」とは、特定受給資格者以外で、期間の定めのある労働契約が更新されなかったこと、その他やむを得ない理由により離職した者を指します。

・「特定受給資格者」、「特定理由離職者」になるとなにが変わるの?
大きく次の3つに影響があります。
「受給資格の緩和」、「給付制限の解除」、「給付日数」

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さて、今回は離職票の見方です。


■離職票には何が書いてあるの?

離職票は、基本手当を受給するために必要な書類です。離職票と聞くと、A3横の紙をイメージする方が多いと思いますが、離職票は2種類あります。

・離職票-1
正式には、「雇用保険被保険者離職票-1」という名称のA4縦の書類です。この書類には主に被保険者の情報(氏名、生年月日、被保険者番号、資格取得日、資格喪失日等)と、資格喪失区分が記載されています。資格喪失区分は1:離職以外の理由、2:自己都合、3:会社都合の3区分です。
・離職票-2
こちらも正式には、「雇用保険被保険者離職票-2」という名称の書類です。書類の左側には、被保険者の情報、事業主の情報、離職日以前の賃金の情報が、右側には離職区分、離職理由の具体的内容が記載されています。


■離職票-2の右側

離職票に記載されている情報で、もっとも重要なのは、書類右側に記載されている離職区分や離職理由です。
離職区分とは、離職理由欄の右側にある1A、4Dなどと数字とアルファベットのコードによる区分を指します。この区分が受給額に影響してきます。見たことはあるけれど、なんのことだかいまいちよくわからない…。そんな方も多いのではないでしょうか。実際私も人事で離職票の作成をしていた時は、わからないまま手続きをしていました。実はこの区分コード、以下のように設定されているのです。


■離職理由コード

特定受給資格者

コード離職理由
1A解雇(3年以上更新された非正規社員で雇止め通知なしを含む)
1B天災等の理由により事業の継続が不可能になったことによる解雇
2A雇止めによる解雇(期間の定めのある雇用契約を3年以上繰り返し、事業主側の事情によって契約満了、または雇止めとなったために離職したとき)
2B倒産、退職勧奨、法令違反等の正当な理由のある自己都合退職
3A事業主からの働きかけによる正当な理由のある自己都合退職
3B事業所移転等に伴う正当な理由のある自己都合退職

 

特定理由離職者

コード離職理由
2C期間の定めのある雇用契約の期間が終了し、かつ、次の更新がないことにより離職した者(その者が更新を希望したにもかかわらず、更新できなかった場合
3C正当な理由のある自己都合退職(被保険者期間12ヶ月以上)
3D正当な理由のある自己都合退職(被保険者期間12ヶ月未満)

 

契約期間満了等

コード離職理由
2D契約期間満了による退職(更新について、「更新なし」と明記があった場合で、労使同意のもとに契約期間満了となり退職
2E定年退職、移籍出向

 

自己都合退職等

コード離職理由
4D正当な理由のない自己都合退職
5E背任行為、懲戒事由に基づく被保険者の重大な責による退職

前回ご紹介した「特定受給資格者」、「特定理由離職者」の他に、「契約期間満了」や「自己都合」、事業主から申請された情報をもとにハローワークがどの区分に当てはまるのかを判断し、離職票を発行します。

 

なんだかよくわからないと構えてしまいがちな離職票も、意外とシンプルな作りになっていることがわかれば、怖くありません!離職票は離職者にとって給付額に影響する大切な書類です。理解を深めて、手続きしていきたいですね。

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