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2019年01月18日 (金)コラム

雇用保険ってなに? ~技能習得手当、寄宿手当~

こんにちは、HRプラス社会保険労務士法人の小髙美希です。

今回の「雇用保険ってそもそもなに?」シリーズは、引き続き求職者給付のなかから、「技能習得手当」「寄宿手当」についてご紹介します。

 

◇前回のおさらい 詳しくは前回のコラムをご参照ください!

・雇用保険の給付には大きくわけて4つの種類があります。

  1. 求職者給付
  2. 就職促進給付
  3. 教育訓練給付
  4. 雇用継続給付

①求職者給付の中に「基本手当」や前回ご紹介した「傷病手当」があり、その他今回ご紹介する「技能習得手当」や「寄宿手当」があります。

 

・傷病手当ってなに?

傷病手当とは、離職後、ハローワークに求職の申し込みをした後、15日以上引き続いて病気やケガで職業に就くことができない場合に、基本手当の支給を受けることができない日の生活の安定を図るために支給される手当であり、基本手当の日額と同額が支給されます。

 

◇技能習得手当ってなに?

「技能習得手当」は、求職者が就職活動をよりスムーズに進めるために、就職に役立つ専門的な知識や技術を習得するための職業訓練を受講した場合に支給される手当です。対象となる訓練は、公共職業安定所長の指示する公共職業訓練になります。

(公共職業訓練とは)

公共職業訓練とは、国、地方公共団体が実施する職業訓練であり、無料で概ね3か月~1年の訓練を受けることができます。(テキスト代等は実費負担)。

国(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構)が実施するものと各都道府県が実施するものがあり、前者はものづくりを中心とした訓練、後者は一般企業での事務職や介護分野での職業訓練が中心となっています。

 

技能就職手当には以下の2つの手当があります。

・受講手当

・通所手当

 

<受講手当>

受講手当は、求職者が公共職業訓練を受けた日(基本手当の支給対象日に限る)について40日分を限度として支給されます。

※再就職するために必要な知識、技術を習得することを目的に公共職業訓練を受講するわけですから、当然求職活動中であり、基本手当を受給している人が対象となります。

支給金額は日額500円です。

 

<通所手当>

通所手当は、公共職業訓練を行う施設までの交通費です。

・交通機関を利用する場合は、月額42,500円を限度とする実費相当額

・自転車を利用する場合は、地域、距離に応じて月額3,690円、5,850円、8,010円のいずれかの額

通所手当は日額ではなく、月額で支給されます。

 

◇寄宿手当ってなに?

寄宿手当とは、公共職業訓練を受けるため、家族と別居して生活している期間について支給される手当です。(この場合の家族とは、訓練を受ける人によって生計を維持されている同居の親族を指します。)

支給金額は月額10,700円です。

 

◇各手当を受給するための手続きは?

技能習得手当、寄宿手当ともには訓練開始前と訓練開始後にそれぞれ手続きする必要があります。

・訓練開始前の手続き

「公共職業訓練等受講届」、「通所届」(1枚の用紙)に、「雇用保険受給資格者証」を添えて、管轄のハローワークに提出します。

・訓練開始後の手続き

訓練が始まったら、訓練の受講状況を報告するため、「公共職業訓練等受講証明書」を失業認定日に管轄のハローワークに提出します。(受講中であれば、訓練校が代行してくれます。)

 

 

今回はハローワークで求職の申し込みをした方でなければ、なかなか出会うことのない手当を2つご紹介しました。自身のスキルアップにつながる職業訓練を無料で受けることができ、かつプラスαの手当を受給できるというのは、とても手厚い制度だと思います。

 

次回は、求職者給付の中から高年齢被保険者(65歳以上の被保険者)が対象となる「高年齢求職者給付金」についてお伝えしたいと思います。

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