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2020年06月04日 (木)コラム

子の看護休暇・介護休暇が時間単位で取得できるように!

初めまして、HRプラス社会保険労務士法人の北代です。
育児や介護に関するコラムを今後担当させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は令和3年1月1日施行「子の看護休暇・介護休暇が時間単位で取得可能に」について取り上げてみたいと思います。

■改正のポイント
・半日単位での取得➡時間単位での取得可能に
※「時間」とは、1時間の整数倍の時間をいい、労働者からの申し出に応じ、労働者の希望する時間数で取得できます。
・1日の所定労働時間が4時間以下の労働者は対象外➡全ての労働者が取得可能に

■取得時間、日数の考え方
具体的に例を用いて内容を見ていきましょう。

★設定条件A: 1日の所定労働時間7時間30分
年5日分の看護・介護休暇取得可能
<事例A-1>
看護・介護休暇として1日の勤務時間全て休暇を取得する場合
→1日分(=1日の所定労働時間である7時間30分)の看護・介護休暇として取り扱う
残り4日取得可能
<事例A-2>
看護・介護休暇として7時間休み、30分出勤した場合
→7時間の看護・介護休暇として取り扱う
残り4日+1時間取得可能
※1日の所定労働時間に1時間に満たない端数がある場合には、端数を時間単位に切り上げる必要があります。この設定の場合8時間分の休暇で「1日分」となります。

★設定条件B: 日によって所定労働時間数が異なり、1日の平均所定労働時間数が7時間
年5日分の看護・介護休暇取得可能
<事例B-1>
休暇を取得する日の所定労働時間が6時間で1日(=6時間)休む場合
→1日分の看護・介護休暇として取り扱う
残り4日取得可能
※時間単位で看護・介護休暇を取得する場合の「時間」は「1日の所定労働時間数未満の時間」としており、1日の所定労働時間数と同じ時間数の看護・介護休暇を取得する場合は、日単位での看護・介護休暇として取り扱います。
<事例B-2>
休暇を取得する日の所定労働時間が8時間で6時間休み、2時間出勤した場合
→6時間の看護・介護休暇として取り扱う
残り4日+1時間取得可能
※この日の所定労働時間は8時間ですが、1日の平均所定労働時間である7時間が時間単位で取得する場合の1日分になるので残り1時間となります。

■中抜けに関して
「中抜け」とは、就業時間の途中から時間単位の休暇を取得し、就業時間の途中に再び戻ることです。
今回法令で求められているのは、始業の時刻から連続し、又は終業の時刻まで連続する時間単位での看護・介護休暇の取得を可能とすることであり、いわゆる「中抜け」なしの時間単位休暇になりますが、法を上回る制度として、「中抜け」ありの休暇取得を認める配慮も求められています。

■最後に
子の看護休暇や介護休暇を時間単位で取得することが困難な業務もあるかと思います。その場合は、労使協定を締結することにより、時間単位の休暇制度の対象からその業務に従事する労働者を除外することができます。
この際、困難な業務の範囲を労使で十分話し合うこと、また労使協定によって除外された労働者であっても、引き続き半日単位での休暇取得を認めるように配慮することが必要になります。
また就業規則の改定も必要になってきます。厚生労働省のリーフレットに規定例が載っておりますので参考にしてみてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000582033.pdf

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