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2020年09月10日 (木)コラム

雇用保険ってなに?16 ~常用就職支度手当~

こんにちは、HRプラス社会保険労務士法人の小髙美希です。

今回の「雇用保険ってそもそもなに?」シリーズは、就職促進給付の中から就職促進手当のひとつ、常用就職支度手当についてご紹介します。

 

◇前回までのおさらい 詳しくはこれまでのコラムをご参照ください!

・雇用保険の給付には大きくわけて4つの種類があります。

①求職者給付

②就職促進給付

③教育訓練給付

④雇用継続給付

・②の就職促進給付には3つの手当があります。

1. 就業促進手当

2. 移転費

3. 求職活動支援費

・1.の就業促進手当はさらに4つの手当に分けられます。

(1) 再就職手当

(2) 就業促進定着手当

(3) 就業手当

(4) 常用就職支度手当

前回は就業手当についてご紹介しました。

 

◇常用就職支度手当ってなに?

常用就職支度手当とは、障害のある方など就職が困難な方が常用就職をした場合に、基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1未満であり、一定の要件に該当する場合に支給される手当です。

具体的な支給対象者は以下のとおりです。

・身体障害者、知的障害者、精神障害者

・就職日において45歳以上である受給資格者

・就職が困難な者(刑余者や社会的事情により就職が著しく阻害されている者) など

 

◇常用就職支度手当の受給要件は?

常用就職支度手当を受給するためには、下記の4つ要件をすべて満たす必要があります。

①ハローワークの紹介により1年以上引き続いて雇用されることが確実であると認められる職業に就いたこと

②離職前の事業主に再び雇用されたものでないこと

③待期期間又は離職理由、紹介拒否等による給付制限期間が経過した後職業に就いたこと

④常用就職支度金を支給することがその者の職業の安定に資すると認められること(ただし、就職日前3年以内の就職について再就職手当又は常用就職支度金の支給を受けたことがある場合は、常用就職支度金は支給されません。)

 

◇常用就職支度手当はいくらもらえるの?

常用就職支度手当は、基本手当の支給残日数に応じて算出し、一時金として支給されます。

<所定給付日数が270日以上ある場合>

基本手当日額×36日

<支給残日数が90日以上ある場合>

基本手当日額×36日

<支給残日数が45日以上90日未満の場合>

基本手当日額×支給残日数×40%

<支給残日数が45日未満の場合>

基本手当日額×18日

 

※支給残日数が3分の1以上ある人は常用就職支度手当ではなく、再就職手当の支給対象者となります。

 

◇常用就職支度手当をもらうためには?

常用就職支度手当の申請は、ハローワークで以下の書類を提出します。

・常用就職支度手当申請書

・採用証明書

・雇用保険受給資格者証

就職した日の翌日から1か月以内に申請をする必要があります。

今回は、就職促進給付の中から、就業促進手当のひとつ、常用就職支度手当についてご紹介しました。これまでにご紹介してきた再就職手当や就業手当は、早期に再就職をした人に対して支給される手当ですが、障害のある方や高年齢の方などは早期に再就職先を見つけることは難しいのが現状です。そのような再就職が長期化しそうな方々を対象につくられたのが今回の手当です。

次回は「教育訓練給付」について細かく見ていきたいと思います。

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