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2021年06月30日 (水)コラム

知ってて安心!労災保険 ①労災って何?

コラムをご覧いただいている皆さま、初めまして。
HRプラス社会保険労務士法人の太田と申します。

私のコラムでは「労災」についてお話していきます。
どうぞ宜しくお願い致します。

労災は予測ができないものです。
ある日突然「仕事中に怪我をしてしまった」と言われたら、
どこでどんな手続きをすれば良いのか、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは「知ってて安心!労災保険」と題して、
人事総務担当の方が”もしも”の時のために知っておくと安心な
労災の知識を取り上げていきます。

■ そもそも「労災」って何?
「労災」は正式名称を「労働者災害補償保険」と言います。
一言で言うと、「仕事に関連するけが、病気、死亡に対する保険」です。
怪我や病気をしてしまうと、治療のための費用がかかったり、
しばらく働けなくなってしまったり、場合によっては障害が残ったり死亡することもあります。
そんな労働者と遺族の生活を守るための制度が「労災」です。

■ うちの会社に関係あるの?
人事総務担当の方でも、労災の対応はしたことがないという方もいるかもしれません。
また業種によっては「うちの会社は建設業や製造業ではないし、労災は関係ない」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに死亡災害や障害が残るような労災は、建設業や製造業で多く発生しています。
ですが小売業や飲食店、金融業などでも、これだけの件数の労災が発生しているのです。

業種死傷者数(人) 令和2年(1月~12月)
小売業15,341
金融・広告1,185
飲食店4,953

厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課 令和2年における労働災害発生状況より抜粋

例えば小売業では、「転倒」による労災が5,286件と最も多く、続いて「動作の反動・無理な動作」が2,388件、「墜落・転落」が1,698件となっています。

労災はどのような業種でも起こりうるということがお分かりいただけたでしょうか。

■ 労災ではどんな補償が受けられるの?
一口に「労災」と言っても、その補償内容は多岐に渡ります。
一つ一つの給付についてはこれから詳しくご説明しますが、まずは全体像をご説明します。

  • 病院で治療を受けるとき
    療養補償給付により、労働者の自己負担無く治療を受けることができます。※通勤災害の場合は一部負担があります。
  • 治療中の生活を助ける給付
    労災により働けない期間は、休業補償給付として平均賃金の60%を受け取ることができます。また療養を開始してから1年半経過しても治癒しない場合には、傷病補償年金を受け取る事ができます。
  • 障害が残った場合や介護が必要なとき
    障害の状態に応じ、障害補償給付として年金や一時金を受け取ることができます。また介護が必要な場合には、介護補償給付を受けることができます。
  • 亡くなったとき
    遺族に対し遺族補償給付が支払われます。また、葬儀の費用として、葬祭料が支払われます。

今回は、労災保険の概要についてお話しました。それぞれの給付の詳細や実際の手続きについては、また別の機会に詳しくご紹介します。

次回は労災の認定基準、「業務起因性」と「業務遂行性」についてお話していきます。

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